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小道具が「オーラ」

狭い跡地を歩いていて、脇を猛スピードで走り抜ける自動車や、夜中に無灯火で飛び出してくる自転車に、ハッとさせられることは多い。こんなときに、早めに相手に自分の存在を知らせる小道具が「オーラ」。ちょっと大きめのブローチといった感じ。強化樹脂ケースの中に発光ダイオード(LED)が組み込んであり、スイッチを入れると、赤や黄色の光がピカピカと点滅。音が出るタイプでは、同時に「ピッピッピッ」と小さな連続音がして、視覚障害者にもスイッチが入っていることがよくわかる。これを、衣服やヘルメット、鞄など身の周りに付けておけば、百五十メートル以上先からでも確認できることが実証済みだ。松本市で音響機器メーカーの工場を経営するSさんが考案、一九九六年に長野県発明工夫展に出品した。その翌年には地元の交通安全協会を通じて、同市内の視覚、聴覚障害者三百三十人に寄贈した。その結果、「それ以来、このあたりでは接触事故が激減した」と、Sさんは笑顔で語る。交通安全用のほか、工事現場用に大量注文してきた。缶詰会社があったり、信州だけあって、「万が一、転落や遭難したときのために」と購入する登山者もいたりするとか。女性の防犯用にもなりそうだ。クリップとキーホルダーが付いているので、ポケットやベルト通し、鞄の留め金などに装着できる。電池は毎日一時間ずつ使っても、四ヵ月は保つ。LEDの組み合わせで、光の色と明滅の仕方が様々に異なる。希望小売価格は、「赤・赤」「赤・黄」が千九百八十円、「赤・赤・赤」「赤・黄・赤」が二千六百円。音の出るタイプは「赤・赤」「赤・黄」で二千三百円。樹脂ケースの色は赤、クリスタル。取り付け用の専用吸引盤も二百円で別売りしている。