基本的に、農家や町家などの民家建築にもうけつがれている。いわゆる大黒柱がそれで、建物の真中にある大黒柱、あるいはそれを中心にした三本の一列柱で、屋根や小屋ぐみの重量のほとんどをささえ、地震のときにも、それが「やじろべえ」のような効果を発揮して、建物の倒壊をふせいでいるものがある。それは。中央に建物の構造のコアとなるあつい壁や柱があって、外壁は総ガラスばりになっている「カーテン・ウォール」構造とよばれる最新式の現代建築に似ている。
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そうすると、大黒柱と数本の「構造柱」以外の大部分の柱は、建物の荷重をささえることから解放されて、それは、室内の装飾やしきり、窓枠、戸枠などの役目をうけもつ「雑作柱」に専念できるのである。木材を中心にした寸分のくるいもない日本建築の室内空間のしあげのみごとさも、それをささえる本構造の仕口(接合)の精巧な発達も、ある意味で、建物の荷重をささえることから解放された、このような雑作柱の存在と無縁ではなかったのである。